勤務先附近の略図等の書き方
帰化申請で必要な勤務先附近の略図等の書き方を女性行政書士が紹介するイラスト。
このページでは帰化申請者や親族などの職場の住所と地図を記入する勤務先付近の略図等の書き方をご紹介します。
類似の書類には申請者の自宅近辺を報告する居宅付近の略図等という書面があります。
関連記事:居宅附近の略図等の書き方と見本。
勤務先附近の略図等を書くときのポイント
勤務先付近の略図等のポイントを行政書士が紹介する画像。
まずはこの書類の概要というかポイントをご説明します。
基本的な構造は居宅付近の略図等と変わりません。
「居宅」の部分が「勤務先」になっただけとも言えなくは無いですね。
過去3年分の勤め先の住所と地図が必要です。
転職などで勤務先が変わった場合は、以前の職場の地図と住所も必要になります。
3年間で4回転職した場合は、「現在」、「前の勤務先」、「前々回の勤め先」、「前々々回の職場」を別用紙で記入する必要があります。
転職回数が多い人は書類作成負担が意外と大きいのが特徴です。
正社員だけでなくアルバイト等でも書類が必要です。
勤務先付近の略図等は正社員だけでなく、アルバイトでも必要になります。
帰化するのが大学卒業後3年以内で、学生時代に色々なバイトをしていた人は悲惨です。
3年間、無職の方は記入不要です。
専業主婦・夫や学生の方が該当するのかなと思います。
勤務先が存在しないので書きようがありません。
配偶者や親族の分も必要です。
申請者が無職で勤務先がない場合でも、配偶者などの親族が働いている場合があります。
この時は彼・彼女たちの仕事先の住所と地図が必要になります。
地図は手書き、ネットのどちらでもOKです。
この書類で一番大変なのが、仕事場付近の案内図です。
地図は手書きで書いても、グーグルマップやヤフー地図を利用する方法でもOKです。
今のようにインターネットがない時代は略図は全部手書きだったので、大変だっと聞いています。
絵や図面を書くのが得意な人なら、問題ないですけど、そうでない人は悲惨だったと思います。
地図にはビルの階数や入口を記入します。
申請者の自宅と違って、勤務先は工場街や雑居ビルの中にあることがあります。
この場合はビルの階数や入口の方向などを記入すると親切かなと思います。
可能ならば、交通時間を計測するとグッドです。
居宅の部分でも記載しましたが、計算上と実際の時間にずれがある時があります。
出来るならば、ストップウオッチやスマホで時間を図りながら、最寄り駅から歩いた時間を測ると良いですね。
勤務先付近の略図等の用紙
勤務先付近の略図等の申請書。
用紙自体は居宅等の略図と殆ど変わりません。
「居宅」が「勤務先」に変わったくらいです。
申請用紙が必要な方は、こちらのページからダウンロードが可能です。
自分で申請される方や書き損じて予備がない方は、ご活用くださいませ。
記入済みの勤務先付近の略図
記入済の勤務先附近の略図等
次は実際に記入した申請用紙をご紹介します。
このような感じで記入していただければ大丈夫です。
ここからは申請書の項目ごとの説明をいたします。
国籍・氏名
この欄には申請者などのフルネームと現在の国籍を記入します。
名前も帰化後のものではなく、現在の氏名です。
現勤務先
この欄には複数の項目が入ります。
・勤め先の会社名
・職場の住所
・勤務期間
・電話番号
一番新しい勤務先の期間の最後は「現在まで」を記入します。
あなたの国籍を勤務先(取引先)は知っていますか?
勤務先が申請者の国籍を知っている場合は「□知っている」の□部分を黒く塗りつぶして、「■知っている」に変えます。
逆に知らない場合は「■知らない」にします。
「取引先」の文言が入っている理由は、申請者が自営業や会社経営・役員の場合には会社の取引先の情報を記入するからです。
帰化申請は本当に「何故ここまで!」と聞きたくなるほどに詳細な個人情報を求められます。
勤務先付近の略図
ここには職場近辺の地図を記入します。
地図は手書きでも、イラストレーターなどのソフトを使ってもOKです。
一番簡単な方法はグーグルマップやヤフー地図などのネット上の地図を活用する方法です。
ちなみに見本の地図は当サイトの運営者である行政書士がillustratorを使って作ったものです。
地図のポイント
・最寄り駅(バス停)からの経路を記入する。
・最寄り駅からの交通時間を地図の下に。
・勤務先の社屋までのランドマーク(目印になるお店、役所など)を書く。
・雑居ビルなどの場合、入居する階数が必要。
見本の地図では徒歩での経路部分は点線で記入しています。
勤務先の部分には「申請人の職場、○○ビル3階」と書きました。
地図の下部分に「地下鉄谷町線都島駅から徒歩12分」としています。