普通帰化7番目の要件は日本語能力要件です。

普通帰化の日本語要件、場合によっては日本語試験あり【帰化申請大阪】帰化で必要な日本語能力
帰化申請の日本語能力を説明する女性行政書士のイラスト。

 

帰化申請の最後の要件なのが日本語能力です。
この要件は国籍法には掲載されていない条件になります。
日本語能力は法的ではなく実質的な要件というわけです。
日本で生活する以上は、最低限の日本語が出来ないと暮らしていくのが難しいからですね。

 

日本以外の国でも自国の言葉と文化への理解を求める内容が要件に組み込まれています。
例えばお隣の韓国の国籍法第5条第1項5号には、このような条文があります。

 

国語能力、大韓民国の風習に対する理解その他大韓民国の国民としての基礎的な素養を備えていること

 

日本語が出来なくて苦労するシチュエーションとして、役所や病院が代表的ですね。
自分が言いたいことを、日本語で伝えることが出来なくて苦労する方を多く見てきてそう思います。
駅の看板には複数の外国語が書かれていても、翻訳アプリが発達しても、日本語が全く話せないと厳しいです。

 

また日本人になるのであれば、日本の風習や文化を理解してリスペクト出来ないと厳しい面がありますね。
日本語が全く分からない、日本の文化にも一切なじまない、社会に溶け込まないというのは・・・
一般的な日本人的にも個人的にもキツイかなと思います。

 

日本語要件以外の帰化で必要な条件をお知りになりたい方は下記のコンテンツをご参照ください。

 

 

関連記事:帰化申請の7つの要件

 

 

帰化申請で求められる日本語能力

帰化で求められる日本語のレベルは、ネイティブスピーカー並みまで要求されていません。
法律にも帰化の手引きにも明確な基準は書かれていませんが。

 

今までの帰化申請の経緯から見て。

・日本語能力試験3級(N3レベル)
・もしくは小学校3年生程度の語学力

 

この位の日本語のスキルが要求されている事が分かります。

 

帰化で日本語能力が確認される場所。
帰化申請で申請人の日本語がチェックされる場所は幾つかあります。

 

法務局の担当官が日本語能力を確認する場所。

普通帰化の日本語要件、場合によっては日本語試験あり【帰化申請大阪】帰化申請と日本語能力
帰化で申請者の日本語能力を試される場所を説明する行政書士のイラスト。

 

・法務局への相談
・動機書の作成にて
・法務局に書類を提出しに来た時
・宣誓書を読み上げるとき
・担当官との面接

 

この5か所で日本語での会話や日本語の文章が出来るかを見られます。

 

法務局への相談

帰化申請は一番最初に管轄する法務局へ帰化の相談を受ける必要があります。
ここで役所の担当者と面談することになります。
この面談で担当者は相談者の理解度や話しぶりから、日本語のレベルをチェックします。
事前相談は審査ではないですけども、キッチリと記録が残されます。

 

動機書の作成

帰化申請書の大半は行政書士などの専門家を活用することで、申請者が自身で作成する負担は無くなります。
文面自体は行政書士依頼すると、提案してもらえますけども
帰化の動機書だけは、申請者が自分自身の手で書く必要があります。

 

帰化の動機書とは、日本人になった時の抱負を書くものです。
A4で1枚くらいのボリュームです。
日本語で文書を書きなれない方にとって、かなり負担が大きいものです。
動機書が書けなくて、帰化申請を断念した方も少なくありません。

 

実は日本語は「話す」分野は早い段階でマスターすることが出来ます。
発音が単調で単語を繋げたら、とりあえず意味は通ります。
しかしながら日本語の「読み・書き」はハードルが非常に高いです。
平仮名、カタカナ、漢字、アルファベットが複雑に入り混じっていいるのと、同じ言葉でも全く意味が変わるのが難しいです。

 

法務局に書類を提出しに来た時

帰化申請者の日本語の力が試される3番目の関門です。
法務局で指示された書類を準備して、それらを持参します。
担当官が書類のチェックと申請者への面談があります。
書類に関する質問の対応で日本語能力のスキルチェックが行われます。

 

宣誓書を読み上げるとき

特別永住者を除く帰化申請者は、担当官の面前で宣誓を行います。
15歳未満の方も読み上げは不要です。
これは日本語の文書を読み上げる形で行われます。
宣誓書に書かれた文書が読めるかどうかでチェックが入ります。

 

ちなみに宣誓文はこちらです。

 

私は、日本国憲法及び法令を守り、定められた義務を履行し、善良な国民となることを誓います。

 

担当官との面接

最後の関門です。
帰化申請の書類が受理されて数週間後に、法務局から電話で面接への呼び出しがあります。
面接時間は1時間前後で、書類に関する質問や交通事故などの素行要件に関する内容が中心です。

 

 

関連記事:帰化の面接について

 

 

日本語テストが課される場合あり

帰化申請には日本語能力のテストがあります。
この試験は申請者全員が受けるものでは無いです。
法務局の担当者が申請者の日本語能力に疑問を持った場合に課されます。
問題は小学校3年生のレベルの国語の問題です。

 

日本語テストが課される確率。
日本語テストがある場合もある・・・
それはわかりました。
肝心なのは自分がテストを受けなければ逝けないか?
気になるのはここですね。

 

とある調査によりますと、日本語テストが課される確率は14%ぐらいになります。
その調査とは名古屋大学の大学院国際開発研究科で留学生担当講師の浅川 晃広先生のアンケート調査です。

 

この調査の詳細が記された著書の発行が2003年と16年前とかなり古い情報になりますが。
参考になる貴重なデータです。
公表された帰化に関する統計でこのアンケート調査以外では存在しませんでした。
少なくとも私には見つけることが出来ませんでした。

 

名古屋大学の大学院国際開発研究科の浅川 晃広先生のページ。

 

http://www.gsid.nagoya-u.ac.jp/global/faculty/members/int/asakawa.html

 

アンケート結果によりますと。
帰化許可者359名中日本語試験があったのは44名とあります。
単純な割り算で計算すると約14%の方が日本語テストを受験された形になります。
もっとも国籍別でかなり数字が異なります。
国籍別では韓国籍の方は222名中6名となっています。
中国籍の方は64名中27名が日本語テストを受験されたとなっています。

 

参考文献:浅川 晃広著『在日外国人と帰化制度』
(書籍自体アマゾンで販売されていますが・・・1万円、3万円と異常なプレミアがついています。)

 

韓国籍の方の多くがテストが無かったのは、日本在住の特別永住者だったことが窺えます。

 

日本語能力に疑問が付きやすい属性

これは学術的な調査ではありませんが。
あくまでも帰化申請の専門家の中での肌感覚でしかありませんが。

 

・生まれが海外で国際結婚などで日本に来日
・同国人のコミュニティーにどっぷりと浸かってた
・日本語が得意でなく家の中でも英語や母国の言葉で話していた

 

この様な方の場合、日本語に不慣れな印象が強いですね。

 

日本語能力に不安がある方へ

普通帰化の日本語要件、場合によっては日本語試験あり【帰化申請大阪】帰化申請と日本語能力
帰化で必要な日本語能力を養う方法を説明する女性行政書士のイラスト。

 

一番良いのが帰化で出題された問題があれば最高なのですが。
残念ながら当方には問題集が手元にはありません。
ですので一般的な日本語学習の手法しかお伝えすることが出来ないのが現実です。

 

日本語学習にお金を掛けることが可能ならば、日本語学校の短期集中コースがあります。

3か月で最低限の日本語をマスターできる様なカリキュラムが組まれています。
値段が3か月で安くても20万円から50万円くらいします。
またほぼ毎日のように授業がありますので、時間も必要になります。

 

それ以外の方

それ以外の方法としては。大阪市や大阪府が外国人の受け入れ事業の一環で行っている日本学習の制度を利用することもできます。
大阪は比較的に日本語学習の制度が整っております。
(関係者の話によると日本でも随一(トップ)の充実度)

 

詳しくはこちらのサイトから
大阪市教育委員会生涯学習担当(識字・日本語教室担当)

 

https://osakademanabu.com/about/volunteer-training-course

 

にほんご教室は教室事にクオリティにバラツキがあります。
講師が全員、日本語教師の経験者や資格者で構成されたガチガチの教室から、気楽に日本語でのお話ししましょうというスタンスの所まで。
また日本語が全くダメな方を対象にした教室もあります。

 

私もにほんご教室で日本語を教えていた経験から見て、
メリットは無料もしくは1回数百円と非常に安価であることですね。
デメリットは日本語学校のような授業は期待しづらい面があることです。
毎日あるわけでは無いので、疑問点が出てもスグに解消できない点もあります。
にほんご教室を利用される場合は、個人的にはN3レベルの教科書と問題集で「読み・書き」を学習しながら、教室で「話す」と疑問点を解消する形が良いのかなと思います。

 

参加者の多くは国際結婚した方や技能実習生が日本語の練習に活用されていました。
ご興味がある方は上記のサイトをご確認ください。

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